くまの歯科 | 春日井市の歯科

くまの歯科電話番号:0568-52-0418

診療内容MEDICAL

口腔外科・親知らず治療

口腔外科では、主に親知らずの抜歯や顎関節症の処置、嚢胞(のうほう)切除、外傷の対応などを行います。
中でも親知らずは、場所や生え方によっては周囲の歯に悪影響を及ぼし、むし歯や歯周病の原因になることがあります。
また、顎骨や歯肉に及ぶ大きな病変にも対応しなければならない場合もあり、慎重な検査や治療計画が欠かせません。
当院では、患者様が不安なく手術を受けられるよう、丁寧な説明と安全管理を心がけております。

親知らずにまつわるトラブル

親知らずにまつわるトラブル
正しく生えない親知らず

親知らずが歯ぐきの中や斜めに埋まったままだと、その周囲に食べかすが溜まりやすく、むし歯や歯周病を引き起こす恐れがあります。
隣の歯を圧迫して歯並びを乱したり、痛みや腫れを繰り返したりする場合もあります。
こうしたトラブルを未然に防ぐため、抜歯を検討するケースが多く見受けられます。

痛みがなくても要注意

親知らずは、生え方によっては痛みが出にくいことがあります。
痛みを感じなくても、奥深くで炎症が起きていたり、むし歯が進んでいたりする場合があるため、定期的な歯科検診を通じて状況を確認することが大切です。

当院の口腔外科治療のこだわり

当院の口腔外科治療のこだわり
骨を温存する抜歯への取り組み

インプラントを考慮する際には、抜歯後の骨をできるだけ残すことが重要だと考えています。
余分に骨を削ることを避けるため、ピエゾサージェリーを用い、軟組織へのダメージを最小限に抑えながら、必要な部分だけを繊細に削ります。
また、肉芽処置にはエルビウムヤグレーザーを活用し、レーザーの殺菌効果と止血効果を生かして、デブライドメント(炎症組織の除去)を行います。
骨をできる限り温存することで、将来的にインプラントやブリッジなどを行う場合も、選択肢が広がります。

リッジプリザベーションとバイオマテリアルの使用

抜歯後の骨を保つために、リッジプリザベーションという方法を取り入れる場合があります。
これは、抜歯した箇所にバイオマテリアルを充填して骨の吸収を抑え、自然な顎のラインを維持する処置です。
当院では、症例に合わせて適切な材料を選び、骨が足りない方にも将来のインプラントや補綴に対応できるようにしています。

親知らずの抜歯の流れ

事前の検査と診断

親知らずの抜歯を検討する際には、レントゲン撮影や3DCT(シロナ)の画像診断を行い、歯の形態や神経の走行、骨の状態などを詳しく調べます。
これによって、抜歯の難易度や周囲組織への影響を予測し、丁寧な治療計画を立てます。
歯の根が湾曲している場合や、下顎管(神経の通り道)に近い場合などは、より慎重なアプローチが必要です。

痛みに配慮した麻酔と手術

抜歯時は、電動注射器を使って麻酔を注入し、患者様への痛みをできるだけ軽減します。
骨を削る際には、ピエゾサージェリーを活用し、軟組織を傷つけないよう細心の注意を払いながら処置を進めます。
親知らずが埋まっている部位を露出させ、歯を分割して取り出すことがありますが、必要以上に骨を削らず、出血や術後の腫れを抑える工夫を行います。

術後のケア

抜歯後は、傷口を清潔に保つことが大切です。
適度なうがいやガーゼでの圧迫止血、必要に応じた痛み止めの服用など、術後のケア方法を分かりやすくお伝えします。
また、抜歯部分に骨保存の処置を行った場合は、傷口を保護するための方法を併せてご案内し、定期的なチェックを行います。

骨や歯肉を残す利点

骨や歯肉を残す利点
将来的な治療に備えやすい

歯を失ってしまった後に、インプラントやブリッジなどの補綴治療を考える際、骨がしっかり残っているほど選べる手段が多くなります。
骨の吸収が進むと、骨を増やす手術が必要になることがあり、体への負担や治療期間が長引くケースもあります。
そのため、当院では抜歯時から骨や歯肉を意識して保護し、患者様の将来の選択肢を狭めないように配慮しています。

見た目やかみ合わせの保持

骨や歯肉が著しく減少すると、頬がこけたり、唇や口元のバランスが崩れやすくなります。
抜歯後のリッジプリザベーションを行うことで、かみ合わせの高さや顔貌の維持に役立ちます。
残存歯にかかる負担も軽減し、全体的な口腔機能の安定を図れます。

衛生管理と安全性へのこだわり

衛生管理と安全性へのこだわり
徹底した器具の滅菌

口腔外科手術では、感染リスクを最小限に抑えるための衛生管理が欠かせません。
当院では、使用後の器具を超音波洗浄機や高圧蒸気滅菌機で処理し、徹底して清潔な状態を保っています。
グローブやエプロン、コップなども使い捨てのものを使用し、患者様ごとに交換しています。

術後のフォローアップ

抜歯や手術の後は、しばらく痛みや腫れが続く場合がありますが、経過観察を行いながら適切なケアを続けることで、回復が円滑になります。
気になる症状がある方には、いつでも相談いただけるよう、スタッフ一同が準備を整えています。

親知らず以外の口腔外科対応

親知らず以外の口腔外科対応
嚢胞や腫瘍などの対応

お口の中にできる良性の嚢胞や腫瘍、粘膜のトラブルなども口腔外科で扱う範囲です。
腫れや違和感を感じる部分がある際は、レントゲンや3DCTの画像診断で詳しく調べ、必要に応じて手術を検討します。
術後の経過観察やメンテナンスもしっかり行い、再発を防ぐ努力を重ねています。

顎関節症や外傷への対処

顎関節症による顎の痛みや開口障害、噛み合わせに伴う症状にも対処いたします。
事故やスポーツで外傷を負った場合の骨折や軟組織の修復も含め、総合的に対応できる体制を整えています。

ピエゾサージェリーとエルビウムヤグレーザー

ピエゾサージェリーとエルビウムヤグレーザー
ピエゾサージェリーで安全性を高める

ピエゾサージェリーは超音波振動で骨を切削する装置です。
従来の回転器具に比べ、軟組織を傷つけにくい特性があり、神経や血管が集中している部位での手術に有用です。
親知らずが顎の骨に深く埋まっている場合など、難易度が高い抜歯でも骨を必要最小限で削れるため、術後の痛みや腫れを抑えやすい利点があります。

エルビウムヤグレーザーの活用

エルビウムヤグレーザーは、歯や骨を削ったり肉芽組織を除去したりするときに使います。
熱ダメージを抑えつつ効率的に患部を処理できるため、組織の負担が比較的少なく、痛みや出血を軽減できると考えています。
また、レーザーによる殺菌効果を期待できる面もあり、手術後の回復をサポートします。

インプラントを見据えた口腔外科処置

インプラントを見据えた口腔外科処置
骨や歯肉の状態を最優先に考える

親知らずを抜歯する際、将来的にインプラントを検討するかどうかは大切なポイントです。
歯を失う箇所や周辺の骨量を事前に把握し、できるだけ骨を保存しておくと、その後のインプラント埋入がスムーズに進む可能性が高まります。
当院ではピエゾサージェリーやリッジプリザベーションなどを駆使し、骨や歯肉へのダメージを最小限に抑えています。

抜歯後の処置とメンテナンス

インプラント治療を予定している場合は、抜歯後のケアや適切な治癒期間の確保が重要です。
骨が再生しやすい環境を整えるために、バイオマテリアルを使って骨の補強を図ったり、歯周組織をきれいに保ったりすることを徹底しています。
定期的に経過を見ながら、準備が整い次第インプラント手術に移行します。

安心して治療を受けていただくために

安心して治療を受けていただくために
カウンセリングと情報共有

口腔外科の治療には不安を感じる方も多いと思います。
当院では、事前に口腔内の状態や検査結果、治療内容の流れなどを分かりやすくお伝えし、患者様が納得してから手術に臨めるように配慮しています。
不安な点や疑問点があれば、遠慮なく質問してください。

術後のアフターケア

抜歯や手術後は腫れや痛みが出る場合がありますが、術後指示をしっかり守っていただくことで、回復はスムーズになります。
万一、痛みが強い、出血がなかなか止まらないなどの症状が出た場合は、ご連絡いただければ適切な対処を行います。
痛み止めや抗生物質も必要に応じて処方し、痛みや炎症が長引かないように努めています。

早期対応が大切

早期対応が大切
痛みや腫れがある場合は速やかな受診を

親知らずの痛みや歯ぐきの腫れが出てから来院する方も少なくありませんが、症状が強くなるほど手術の負担や回復期間が長くなる可能性があります。
違和感を覚えた段階で早めにご相談いただくことで、トラブルが深刻化する前に解決できるようになります。

将来を見据えた判断

親知らずの抜歯は緊急ではなくても、将来的に他の歯への悪影響を避けるために行うことが多いです。
そのまま放置しておくと、むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、歯並びの崩れなどにもつながる恐れがあります。
早めの抜歯を検討することで、後々のトラブルを軽減し、健康な口腔環境を保ちやすくなります。

いつでも気軽にご相談を

いつでも気軽にご相談を

口腔外科や親知らず治療に対して、不安を抱えている方は多いと感じています。
当院では、患者様が安心して治療を受けられるよう、事前の説明や術後のフォローまできめ細かく行っております。
親知らずの抜歯や口腔外科処置でお悩みの際は、どうぞ一度ご来院いただき、ご自身の口腔内の状態を把握するところから始めましょう。
将来的な歯の健康と快適さを守るため、一緒に対策を考えてまいります。